前置詞toとforの決定的な違いはコレ!区別を理解し4⇔3文型を言い換える

前回は4文型をとる代表的な動詞群を、二つのチームに分けて紹介しました。

<チームA>
give, show, tell, sell, teach, pass, lend, send, promise, offer, read, write

<チームB>
buy, get, cook, make, find, save, pour, book

これらの単語は【動詞・人・もの】の語順で表せることは定着しているでしょうか。

では今回は、4文型を3文型に言い換えてみましょう。

 

4→3文型にするには、人とものの語順を入れ換える必要があります。

すなわち【動詞もの】→【動詞・もの・to/for・人

この際、前置詞toをとるのがチームAの動詞群、forをとるのがチームBの動詞群です。

 

必要な前置詞がtoforに分かれていますが、この違いは認識できているでしょうか?
まずはここをはっきりさせましょう。

基本的に、toforより直接的な意味を持ちます。

例)He went to Bali. ←バリが行先で、バリに到達している
例)He left for Bali. ←バリに向けて発った。到達したかは不明

なぜこのような違いが生じるかと言うと、forは大まかな方向を表すだけで、”到達”は意味しないからです。

 

この違いは4文型を言い換える時だけではなく様々な場面で必要な知識ですので、大前提として頭の中の引き出しに入れておきましょう。

では、toforの基本的かつ決定的な違いを確認したところで、二つの動詞チームに戻りますね。

 

<チームto
give, show, tell, sell, teach, pass, lend, send, promise, offer, read, write

これらの動詞では、O2である【もの】がO1の【人】に移動し、”到達”する性質なのがお分かりでしょうか。
ちなみに【もの】は必ずしも物体であるとは限らず、言葉や知識だったりもします。

例)兄は私に時計をくれた。
4文型:My brother gave me a watch.
3文型:My brother gave a watch to me.

例)私は彼にいくつかの日本語の文字を教えた。
4文型:I taught him some Japanese letters.
3文型:I taught some Japanese letters to him.

チームtoの動詞は目の前、あるいは定点に相手がいて、直接【人】に働きかける性質であることが解るはずです。

一方、次のチームの動詞は、相手が目の前にいなくてもできるという共通点があります。

 

<チームfor
buy, get, cook, make, find, save, pour, book

例)イアンは私のために素敵なホテルを予約してくれた。
4文型:Ian booked me a nice hotel.
3文型:Ian booked a nice hotel for me.

例)おばあちゃんが私にこのドレスを作ってくれたの。
4文型:My grandma made me this dress.
3文型:My grandma made this dress for me.

これらbookmakeという行為自体は、相手の【人】が世界中どこにいようとできることですね。

 

4文型の内容を3文型で言い表す方法と、その際の前置詞の使い分け。
論理的に理解しておけば、toforかで悩むこともありませんね!

ただこの二つの文型、学校では完全にイコールと習ったかもしれませんが、実は日常会話では意図的に使い分けられることがあります。

どちらで話しても事実は事実として伝わりますが、状況にふさわしくない言い方になることもありますので、ネイティブがどのように3文型と4文型を使い分けているのかを次回学習していきましょう。

I’ll see you tomorrow!

 

 

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