クリスマス映画「ラブ・アクチュアリー」に学ぶ英語表現

毎年クリスマスの頃に必ず観たくなる映画があります。

ラブ・アクチュアリー』です!
(監督・脚本:リチャード・カーティス)

ensemble castになっていて、クリスマスまでの5週間、10の別々の物語が同時進行していきます。
それぞれの登場人物のloveにスポットが当てられ、みんなが物語の中で少しずつリンクしているんです(実は兄弟だったり同僚だったりご近所さんだったり)。
初めて観た時、なんてオシャレな作りで、同時になんて素敵な映画なんだろうと思いました。

イギリス映画なのでくすっと笑えるユーモア(と皮肉)もふんだんに織り込まれているし、何より観終わったとき優しい気持ちになれるんです。

 

ところでこの映画タイトル、原題もLove Actuallyなんですよ。
とても印象的だと思いませんか?

実はタイトルが物語冒頭の台詞の一部になっています。
クリスマスにふさわしいとても素敵な言葉なので、今回はそれを紹介しますね!

 

Screenplay:Richard Curtis~

Whenever I get gloomy with the state of the world, I think about the arrival’s gate at Heathrow airport.
世の中に憂鬱な気分になった時、僕はいつもヒースロー空港の到着ゲートをイメージする。

General opinion started to make out that we live in a world of hatred and greed, but I don’t see that.
世間では僕らが憎しみや欲望の世界に生きているだなんて言うけれど、僕はそうは思わない。

(It) Seems to me that love is everywhere.
愛はいたるところにあふれているように見える。

Often it’s not particularly dignified or newsworthy, but it’s always there.
特別な威厳や報道価値があるとみなされるわけではないけれど、愛はいつでもそこにある。

Fathers and sons, mothers and daughters, husbands and wives, boyfriends, girlfriends, old friends.
父親と息子、母親と娘、夫婦、ボーイフレンドやガールフレンド、旧友たち。
(中略)
If you look for it, I’ve got a sneaky feeling you’ll find that love actually is all around.
もし探してみたなら、愛はいたるところにあふれていることに誰もが気付く…僕はそう思っているんだ。

 

難しい文法や構文は出て来ないので、単語の意味さえ解れば解釈できるのではないでしょうか?
しかし、私の勝手な訳を読むだけではつまらないと思いますので、ぜひ学んでほしいことを解説しますね。

 

まずはふだんの会話に取り入れてほしい副詞節の接続詞
whenever+S V:SがVする時はいつでも

この曲を聞くたびに彼を思い出す。
Whenever I hear this song, it makes me think of him.
私が困っている時はいつでも彼が支えてくれる。
He stands by me whenever I’m in trouble.

使うシチュエーションはかなり多いです。

 

そしてget(have) a sneaky feelingという言い回し。
これには少し説明が必要だと思います。

辞書をひくと、sneakyが「こそこそする、ずるい」といった意味のネガティブな形容詞だということが分かるでしょう。
しかしこの場合は、直訳すると誤訳になってしまいます。

I have a sneaky feeling that SVというは、that以下のことを直感的に正しいと思っているけれども、論理的に説明したり証明したりすることができない時に使うのです。

たとえば私はものすごく勘が良いのでよく相談事をされるのですが、
I have a sneaky feeling that you shouldn’t trust him.
と言ったことがあります。

それはもう確信を持って助言しているのですが、”Why?”と聞かれれば論理的な説明はできません。
ただ本能的に直感的に解るのです。

そういうことってありますよね…?

 

というわけで、本日はlovelyなイギリス映画から、loveにまつわるlovelyな台詞をご紹介いたしました。

この映画にはまだまだ紹介したいシーンや表現が詰まっているので、また登場すると思います。

ぜひ観てみてくださいね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


トラックバック URL

http://fun-english.xyz/english-cinema/love-actually/trackback

PAGE TOP
幸せのパンケーキ