私が通っていたのは公立の、かなり国立大推しの強い高校で、実際7割近い生徒が国立に進みます。
そんな方針の先生方だったにもかかわらず、やはりC判定で国立一本という受験の仕方には難色を示しました。
もともと数学が苦手だったこともあり、担任の英語教師に何度も呼び出され
「私立ならどこにでも行ける、一校でいいから受けろ、浪人できないなら尚更だ。」
と説得されました。
そんなもん、受けられるものなら受けるに決まっています。
以前も書いたように、父子家庭なのに父が入院している状況なのです。
「先生が受験料と交通費・宿泊費を全額負担してくれるなら受けますよ。」
と返事をして、先生が黙る。
そんなやり取りを何度も繰り返しました。
18歳というのは未成年ですが、子どもではありません。
父の容体を思えば心細くもなりますが、センターで失敗したのも悔やまれますが、「二次で逆転して合格するしかない」という状況は、泣いても駄々をこねても変わらないのです。
自分の失敗の責任は自分でとるしかなく、やるべきことをやるしかありません。
センター後の一ヵ月に渡る徹底的な長文解釈の結果、二次の二週間前には
「早く本番来ないかな。やってやるぜ!」
というポジティブなエネルギーがみなぎっていました。
そして試験前日。
人間、本気を出した後は妙に腹が据わるものですね。
本当に不思議なことに、一ミリも「もしダメだったら…」などという弱い気持ちは出てきませんでした。
いよいよ二次試験という前夜も、合格する夢ばかり見て何度も飛び起きたほどです。
そんな調子で迎えた本番。
まずは英語の試験です。
設問を把握してから長文を読み進めると…解る解る!
確かに難しい文章ではあるのですが、意味がしっかり頭に入ってきます。
しかも「勉強不足の人はここで躓いているだろう」とか「ここは引っ掛けだね」とか、出題者側の意図まで透けて見えるのです。
徹底英文解釈の完全勝利でした。
50個近くの長文を、隅々まで研究し尽くしていましたからね。
解けない問題は一つもなく、脳内をフル回転させながら「気持ちがいいな」とさえ感じていました。
次は小論文です。
これは本の虫だった私には得意分野で、資料を読んだ瞬間に頭の中で構成が出来上がり、一気に書き上げました。
最後の段落を筆記しながら感じた
「やった、受かった、これは受かった、合格だ、やったー!!!」
という高揚は今も忘れられません。
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センター試験失敗からの逆転合格。
「見たか!!」と言いたかったです。
誰にかと言うと、自分に。
センターの自己採点で一瞬目の前が真っ暗になり、諦めかけた自分に対してそう言ってやりたかったです。
こんな風に、センターでダメでも二次で上位に立てば挽回することも可能です。
二つの試験の合計点で競うものですからね。
それに定員が50人だとして、50番目の成績だって合格は合格です。
二次を「ダメ元の記念受験」ではなく「挽回するための試験」と捉えられるなら、まずは絶対に合格すると決めること。
そしてその為に必要なことから逃げないことです。
ひたすら長文読解&解釈に向き合った一月半は、時に苦しくもあったけど、とても有意義でエキサイティングな日々でした。
受験生の皆さんご存知の通り、難しい問題にチャレンジしてそれを解くのは、ものすごく気持ちのいいことです。
何が何でも逆転したいなら、「オレが/私が受からなくて誰が受かるんだ!」という気持ちで、毎日攻めの勉強をし続けてください。
それは後で振り返った時、きっとかけがえのない宝になっていることでしょう。
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