ダニエル・ラドクリフからアラン・リックマンへの追悼の言葉を英語で読む

昨日は『ハリー・ポッター』シリーズ・スネイプ役でおなじみの俳優、アラン・リックマン氏が他界したニュースを英語で読みました。

予告どおり、今日は彼を偲ぶ人々の言葉をきいていきましょう。

 

本日の英文はBBCの”Alan Rickman: Friends and stars pay tribute“という記事からです。

名詞tributeは「感謝や尊敬の印、賛辞、貢物」などを意味し、pay tributeで「賛辞を贈る」という意味になります。

亡くなったアランの功績を友人や同業者が讃え、追悼しているという見出ですね。

彼を良く知る人物がどのように悲嘆を表しているかとともに、アラン・リックマン氏をどのような人物と述べtributeを贈っているのかを見ていきましょう。

以下、同ニュースサイトの引用(一部抜粋)です。

Harry Potter author JK Rowling tweeted: “There are no words to express how shocked and devastated I am to hear of Alan Rickman’s death. He was a magnificent actor & a wonderful man.”

・他動詞devastate…Oを打ちのめす、途方に暮れさせる、圧倒する
⇒人の感情に働きかける他動詞のため、人を主語にしてその人の心情を表す時は受け身になります。surprise(Oを驚かせる)、excite(Oをわくわくさせる)などの仲間ですね。

・形容詞magnificent…偉大な、立派な

 

なるべく直訳に近い形で訳すと

『ハリー・ポッター』シリーズの著者・JK Rowlingは以下のようにツイートした。
「アラン・リックマンの訃報を聞いて、どんなに私がショックを受け悲しみに暮れているか。それを表せる言葉などありません。彼は偉大な俳優であり、素晴らしい人間でした。」

 

sad“などではとても伝えられない胸の痛みを感じます。

 

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次にハリーを演じたダニエル・ラドクリフ氏の言葉です。

Harry Potter co-star Daniel Radcliffe wrote: “Alan Rickman is undoubtedly one of the greatest actors I will ever work with. He is also, one of the loyalest and most supportive people I’ve ever met in the film industry. He was so encouraging of me both on set and in the years post-Potter.”

・形容詞loyal…義理堅い、誠実な
⇒人の性格を表現するのによく使われます。
思いやりにあふれ、いつも真心を尽くす人柄を表します。
アランはダニエルの舞台をすべて観に来てくれたそうですから、情の厚さをひしひしと感じていたのでしょう。

・形容詞supportive…協力的な、支えとなる

・形容詞encouraging…励みになる
⇒動詞encourageを覚えておきましょう。
encourage 人 to V原形:人にVするよう励ます、勇気づける

 

簡単に訳してみましょう。

『ハリー・ポッター』シリーズで共演したDaniel Radcliffeはこのように書いている。
「アラン・リックマンはまぎれもなく、僕の役者人生の中で最も偉大な俳優の一人だ。彼はまた、僕が映画界で今まで出会ってきた中で最も思いやりがあり、支えにもなってくれた人だ。彼は共演中も、ポッターシリーズが終わった後もずっと僕を勇気づけてくれた。」

 

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間を中略していますが、彼はまたこうも述べています。

“As an actor he was one of the first of the adults on Potter to treat me like a peer rather than a child. Working with him at such a formative age was incredibly important and I will carry the lessons he taught me for the rest of my life and career.”

いかにアランがフェアな人物だったかが解りますね。

・名詞peer…同等・対等の者、同僚、仲間

・他動詞carry…Oを記憶にとどめておく
carryといえば「運ぶ」の意が思い浮かぶと思いますが、残りの人生において脳内に、あるいは心の中でアランに教えられたことを「持ち運ぶ」ということは、「ずっと忘れない」ということになりますね。

 

「彼は現場で僕を子どもとしてではなく、対等な立場の仲間として接してくれた最初の大人だった。そのような人格形成期に彼と仕事ができたことはかけがえのないことで、彼が教えてくれた教訓を、僕は残りの人生と役者業において決して忘れることはないだろう。」

 

ダニエル・ラドクリフがGoogle+に投稿した追悼文は感謝と尊敬の念にあふれています。

ぜひ全文を読んで頂きたいと思います。

 

 

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